水回りの豆知識
トイレトラブルの対処法
トイレトラブルの対処法
1. トイレの流れが悪くなったら?
流れが悪い原因と対処法
トイレの水の流れが悪い。
これはよくあるトイレの悩みです。
トイレの流れが悪くなる原因を探ってみましょう。
①水量不足の可能性
トイレタンクのふたを開けてタンクの中を確認してみると、トイレにはほとんどの場合、適切な水位置を示す「水位線」が記されています。水面から出たオーバーフロー管に刻印された「WL」というサインの位置が、水位線です。ただ、表示のないものもありますので、その場合は、オーバーフロー管の先端から2~3センチ下が適切な水位と考えていいでしょう。
もし、水面がタンクの水位線よりも下にある場合は、水量不足によって水の流れが悪くなっていることがわかります。こういった場合、従来型のトイレタンクであればタンク内の標準水位をあわせれば解決します。その場合、ボールタップ(水が出る管)の付け根の形状によって大きく3つの解決方法がありますので、形状や型番を確認しつつ、それぞれに合った調整方法に従ってご自身で調節することが可能です。
反面、水面がしっかりと水位線まである場合は、便器のつまりが生じる可能性が高くなります。この場合、よくあるラバーカップ(スッポンやバキュームクリーナーとも呼ばれます)でつまりを取っていきます。
便器の排水溝にラバーカップを押しつけ、勢いよく引く、を繰り返し、排水が引き込まれるまでこれを繰り返していきます。 汚水が飛び散らないように、ビニールシートなどで便器を覆うなどの対策をとってもいいでしょう。また、止水栓を閉めることも忘れないでください。
※止水栓が開いていると、トイレタンクのレバーをひねれば水が出る状態になっていますので、作業の途中で水が溢れてしまう危険性があります。止水栓は、主にトイレタンクへ水を給水する吸水管についています。これはトイレの形状や種類によって場所が異なりますが、給水管に必ずついているので、見つけることは難しくありません。さらに、温水洗浄便座の電源プラグも抜いておいた方がいいでしょう。そのとき、濡れた手で感電する恐れもあるので、ゴム手袋を忘れずにしましょう。
②落下物によるつまり
水で溶けないものがつまったときは、以下の対処が必要です。
日本水道センターのコールセンターへのご相談でよくあるのが、ボールペンやスマホなどです。 また、子供のおもちゃ、検尿カップ、入れ歯、メガネ、おむつや生理用品などがあります。このような場合、無理矢理流しても、その後に排水管がつまる可能性がありますので、慌てず、日本水道センター(0120-506-123)にお問い合わせください。
また、つまりが取れたかどうか分からないとき、特に何かを落とした覚えのないときなど、まずはバケツなどで水を汲み、その水を流してみて下さい。つまったままの状態でタンクの水を流すと、汚水が溢れてきてトイレの部屋全体に被害が及んでしまう可能性があります。
つまったものが引き出せないときは、慌てず日本水道センター(0120-506-123)にお問い合わせください。症状に応じて、最善の方法でつまりを解消いたします。