水回りの豆知識
給湯器に関する豆知識
6. シャワーの水が急に冷たくなる原因は?
シャワーを利用する際、一度熱いお湯が出てから冷たい水が出てきて、びっくりしたことはありませんか?これは冷水サンドイッチ現象と呼ばれ、古い給湯器をお使いの際、一度お湯を止めた時に起きるものです。なぜこれが起きるのでしょうか?
冷水サンドイッチ現象が起こる給湯器の構造
瞬間型給湯器で冷水からお湯を作る際、熱交換器で冷水を温めてから放出します。一度お湯を出すのを止めると、この熱交換器が高温のまま熱をためることになります。冷水サンドイッチ現象で最初に出てくる熱いお湯は、この給湯器の余熱で温められたお湯です。 次に、お湯を出そうとすると熱交換器で温めるのが間に合わず、冷たい水が出てくることになります。それらの水を排出した後、適温のお湯が出てくるようになるのです。
冷水サンドイッチ現象を防ぐ「Q機能」
冬場は冷水がつらい、不快だと感じる方は多くいらっしゃいます。そういった方のために新型の給湯器に搭載されているのが「Q機能」と呼ばれる再出湯の際の温度変化を最小限に防ぐ装置です。これは、熱交換器を挟んで、それぞれの配管を電子ユニットで制御します。バイパスサーボと呼ばれる部分では、熱交換器へ入り込む水が流れる配管とお湯が排出される配管をバイパスでつなぎ、モーターの回転によって水量を調整、設定温度までの到達時間を早めます。Q機能がついているかどうかは、給湯器を選ぶ際にぜひ確認しましょう。
給湯温度とシャワー部の温度設定
冷水サンドイッチ現象そのものは、火傷防止のために給湯器が水から排出されるよう設定されているために起きる現象ですので、Q機能が付いた新型への交換以外では、問い合わせ等を行っても対処してくれることは少ないでしょう。そこで、給湯機がわの温度設定を50℃ほどと高めに設定し、シャワー部で調整する事で、ある程度冷水を緩和する事もできますので、どうしても不快に感じてしまう場合はそちらの対策もお勧めいたします。